2007年度理事長所信

所 信

2007年度(社)陸中宮古青年会議所
第36代理事長   山  舘  浩
【 はじめに 】

長く続いた不況の時代は、我々の暮らすこの国に、街に、少なからぬ「疵(きず)」を作りました。凶悪犯罪の増加、モラルの低下、地域コミュニティの崩壊といった現象が、少しずつ、しかし確実に社会から吹き出し始めています。
いま現在、日本の経済状況は右肩上がりとする報道がされています。しかし実際の経済状況の回復は都心部または大企業に集中しています。地方でも業績が上向いている事業所もありますが、それは中央に本社を置く大企業のグループであり、子細にみると業種別でかなりの格差が見られます。
このような社会情勢のなか、我々はもう一度原点に立ち帰り、ひとが生きていく上で本当に大切なものを認識しなければなりません。
宮古を愛してやまなかった先輩が、地域社会・経済を思い、志を同じうする者で集い、今日まで築き上げてきたものが我々の活動の礎です。我々はそれを大切に受け継ぎ、今日まで地域のことを愛し、数々の事業に取り組みながら活動をしてきました。そして我々は未来に繋げるためにも、今一度足元を見つめなおし原点に立ち帰って「確かな時代を築くため」に「明るい豊かな社会の実現」に向けて変革の風を興すため会員一人ひとりが結束し活動してまいります。
【 最高の仲間 】

私には最高の仲間がいます。それは(社)陸中宮古青年会議所の会員一人ひとりです。
私は今まで会議所活動を通して失敗、挫折、孤独を感じたことがあります。その様な時助けられ、助言をいただき、支えてくれたのが会議所の仲間です。我々はもっと多くの若き青年たちにそのような体験を通して多くのことに気付き、学び、成長してもらいたいと思います。「ひと」には一人ひとりに素晴らしい感性や思いやりがあります。我々が、もっと多くの仲間に出会い、一人ひとりが事業を通して志を伝えていくことで、さらなる地域の発展につながると信じています。
我々の活動期間は20歳から40歳までと限られています。年々会員数は減少傾向にあり、2007年度は34名のスタートとなります。会員数は多ければ良いということはありません。大切なのは同じ志をもった仲間がどれだけいるかという事です。会員一人ひとりが勇気を持ち、胸を張って、最高の仲間と出会うため結束し、拡大の風を興します。
【 創造 】

(社)陸中宮古青年会議所は(社)日本青年会議所に設立を承認されてから今日まで様々な活動をしてまいりました。近年では東北青年フォーラムを主管し、岩手だけではなく東北の地に我々の存在を知らしめました。また住民参加型自主制作映画事業は、全国に宮古の風を興そうとしています。更に、市長選立候補者によるローカルマニフェスト型公開討論会、市議会議員に対するアンケート調査と言った、住民の市政への関心を高める事業も実行して来ました。我々はこうした活動で地域に貢献し、行政にも様々な投げかけを行ってきました。
2008年には、新・公益法人法の施行に伴い社団法人制度が変わります。社団法人格を持つ我々青年会議所も同法の適用を受けます。新法の内容、従来の制度における今までの運営の経過を踏まえ、充分な調査、研究を行い今後の青年会議所の在りかたを探究する必要があります。
また、東北青年フォーラムや35周年記念事業の運営過程で得た教訓と反省、過去のブロック会員大会における経過を踏まえ、これからのブロック会員大会のありかたを検討し、提案したいと思います。
(社)陸中宮古青年会議所は2011年は創立40周年を迎えます。会員一人ひとりが感謝の気持ちを持ち、一歩一歩40周年に向けて進んでまいります。
我々には未来があります。今後につなげる役目もあります。我々は原点にもどり、足元を見つめなおしながら今後の活動に活かさなければなりません。会員一人ひとりが結束し、今後を見据え創造の風を興します。
【 地域発信 】

毎日、マスメディアから信じられない報道がされています。いまの日本はどうかしてしまったのかと思うことばかりです。長い不況の時代を経て、社会にはモラルの低下、地域コミュニティの崩壊が顕在化し、最近は、我々が生活する地方都市でも眼を覆うような犯罪や、特に弱者を対象とした犯罪が多発しています。
地域にはさまざまな問題があります。いま我々は何を地域に伝えていかなければならないのかを見つめなおし、より住みよい明るい笑顔の絶えない街づくりを目指さなければなりません。
その為には、ひとが生きていく上で大切な「家族の絆」「地域の絆」を見つめなおす事が大切だと考えます。会員一人ひとりがその事を認識しつつ、地域住民と共に失われつつある「結の精神・日本人の心」を発信し、地域に風を興します。
【 自身育成 】
我々は常に切磋琢磨し、自分の能力を向上させるための努力を惜しみません。会議所活動を通しても多くの気づきや知識を取り入れて活動しています。そこには我々にも計り知れない素晴らしい考えや未知の自分を切り拓く可能性があるはずです。
今まで先輩方が取り組んできたもので、残念ながら引き継げなかったもの、他LOMあるいは地域での素晴らしい取り組みを見過ごして来たものがあったかもしれません。我々はもう一度心のアンテナを広げ、埋もれている素晴らしい活動を発掘し、未来のために活かさなければなりません。
そのためには、自分の能力を向上させるための取り組みが重要になってきます。いま一度、現状の自身に足りないもの、学ぶべきものを検証し、それを身に付ける事を意識して活動、行動しなくてはいけません。こうした自己修練という土台があってこそ、的確なJC活動が展開できるものと信じています。
我々は一年を通してさまざまな取り組みをし、先人たちの活動に耳をかたむけ検証していく中で、会員一人ひとりが結束し育成の風を興します。
【 まつり一本 】

みやこ秋まつりは進化し続けます。「子供樽みこし」から始まった「みやこ秋まつり」も今年で23回目を数えます。先輩方から受け継いだ「みやこのまつり」を大切に今後も進化させ続けるために、我々は全力でみやこ秋まつりを支援します。
市民がつくる市民のためのまつりは、3市町村合併を踏まえ様々な形で応えていかなければなりません。3地区の特色を活かした中で新たな取り組みをする必要性が問われています。そのためには「みやこ秋まつり」に全力で支援する中で、我々の関わりも重要になっています。
今年だけではなく、将来を見据え継承していかなければならないことをしっかり未来へと引き渡していかなければなりません。今を感じ、将来を見据え会員一人ひとりが結束し進化するまつりの風を興します。
【 最後に 】

何故こんなにみんな一所懸命になれるのだろう。必死に時間を作り出して活動しているのだろう。入会当初若かった私はそのような疑問を持ちながら活動をしていました。そんな疑問も年々活動していくなかで答えが見つかりました。
私は会議所に最高の仲間がいるから活動しています。その仲間から教わることも数限りなくあります。最高の仲間を通して活動するなかで自分に足りないもの、無かったものに気づきます。それは私にとってかけがえのない財産です。仲間は私の宝です。
「ひと」は一人では生きていけません。人と人が支えあって生きていきます。青年会議所活動を通して会員一人ひとりがそう思える活動をしていけるよう、思いやりを持って1年間努めてまいります。



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